公益財団法人 自然エネルギー財団は、「日本の陸上風力発電の技術動向とコストに関する分析」を公表しました。
政府の発電コスト検証では、陸上風力発電の発電コストを、2014年では21.6円/kWh、2020年に19.8円/kWhと計算し、コスト低減が進んでいないと評価しています。陸上風力は、日本の自然エネルギーの主力の一翼であり、経済性を改善し、導入を本格化させることが重要です。
本研究では、近年の陸上風車の技術的な動向を評価しつつ、日本の陸上風力発電のコスト構造を分析し、陸上風力発電の発電コスト低減の可能性について論じています。
本レポートが、日本の風力発電の発展に貢献できれば幸いです。
<目次>
1 はじめに
2 日本の陸上風力発電の技術動向
2.1 データの概要
2.2 陸上風車の技術動向
2.3 設備利用率
3 日本の陸上風力発電のコスト動向
3.1 設備導入費
3.2 風力タービン費用
3.3 基礎造成工事費用
3.4 電気・送電設備費用等
4 最後に:日本の陸上風力発電のコスト低減にむけた示唆
5 参考文献
※本研究は、JSPS科研費20H00649の助成を受けたものです。