連載コラム 自然エネルギー・アップデート

自然エネルギーが未来を拓く
―自然エネルギー電力・熱で世界をリードするアジア 英語オリジナル

2015年8月6日 REN21事務局

「REN21—21世紀のための自然エネルギー政策ネットワーク)は、6月に『自然エネルギー世界白書2015年版』を発表した。白書は、2014年が自然エネルギーにとって記念すべき年であったことを改めて示すものとなった。

まず、自然エネルギーの大躍進により、過去40年で初めて、経済成長を続けながら、CO2の排出量を横ばいに転じることができた。世界の発電容量の純増分59%を自然エネルギー電力が占め、いくつかの国々ではそれよりもはるかに高い割合で自然エネルギー電力の増加が記録された。そして、世界の発電容量における自然エネルギー比率は、年末時点で推定27.7%に達した。これは、世界の電力需要の推定22.8%を自然エネルギー電力が供給したことになる数値だ。自然エネルギーは、年間で135GW(1億3千5百万kW)が新設され、世界全体で合計1,712 GW(17億1千2百万kW)、前年比8.5%増という結果になった。

過去10年間、特に太陽光発電は、驚異的な速度で成長した。2004年には発電容量2.6 GW(2.6百万kW)だったものが、2014年には177 GW(1億7千7百万kW)と、68倍も増加した。風力発電も、2004年の48 GW(48百万kW)から2014年の370 GW(3億7千万kW)へと、ほぼ8倍という大きな伸びを見せた。

2014年の太陽光発電設備への年間投資額の国別トップ3に名を連ねたのは、上から順に、中国、日本、米国だ。日本は推定9.7GWの太陽光発電を新設し、国内の太陽光発電総容量を23.3 GW(23.3百万kW)に押し上げた。風力発電については、世界全体で51 GW(51百万kW)以上、前年比44%増の追加容量が記録された。なお、この追加容量のうち45%が中国における新設容量である。また、アジアは現在7年連続で風力の世界最大の市場となっており、総容量で欧州を抜いている。

熱利用に使われたエネルギーは2014年の世界の最終エネルギー消費の約半分を占めたが、その25%以上が自然エネルギーによって供給された。そのうち3分の2以上は伝統的なバイオマス利用が占めた。残りの3分の1は近代的な自然エネルギーによって供給されたが、これは世界の最終熱需要の約8%にあたる数値だ。また、熱利用部門において近代的な自然エネルギーを最も活用している地域はアジアであり、主に、インドや他のアジア諸国での工業用バイオ熱エネルギー消費に起因するものだ。

2014年の自然エネルギー由来の電力と燃料(50MW以上の大規模水力発電は除く)に対する世界の新規投資は2,702億米ドル、前年比で17%の増加となった。大規模水力を含めれば、自然エネルギー由来の電力と燃料への投資額は3,010億米ドルとなる。

自然エネルギー拡大の状況については、REN21のウェブサイト(www.ren21.net/gsr)でより詳しく紹介しており、『自然エネルギー世界白書2015年版』に関する日本語版プレスリリースも公開している。また、詳細で多岐にわたる国別データは新たに改定されたREN21自然エネルギーインタラクティブマップ(www.ren21.net/map)で閲覧できる。

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