WWFジャパン・自然エネルギー財団 共同声明
東京はロンドンを越えられるか、より持続可能なオリンピックを目指して

 WWFジャパンと自然エネルギー財団は、2020年の東京オリンピック・パラリンピック開催に向けて、以下の声明を共同で発表いたします。

 昨今、オリンピック・パラリンピック大会は、開催国のみならず参加各国からの選手団や観客が、今後必要となる持続可能な社会のあり方を一足先に体験する機会として注目されています。2020年の東京大会は「最も持続可能なオリンピック」と評価された2012年のロンドン大会を凌駕し、自然・環境保護の重要性を世界に伝え、持続可能な社会の実現に向けた変革の契機となることができるかが問われています。

 東京への招致活動では、ロンドンを超える意欲的な目標が設定されました。その実現の鍵は、いかに幅広く知見を集め、国民の参加意識を高めることができるかにあります。この観点から、WWFジャパンと自然エネルギー財団は、以下の提言を行います。

  1. 大会開催にあたって、環境負荷を最小限に抑える持続可能性マネジメントのしくみと実践例をつくるとともに、開催を契機に大会のレガシーとして、国内で広く導入され、日本が持続可能な社会に大きく近づく変革の契機としていく。また、その取り組みを国外にも広く発信する。
  2. マルチ・ステークホルダー形式で、大会組織委員会、東京都と環境NGOを含む各種関係者が積極的に持続可能性方針・計画・目標の設定についての合意形成を図り、また、その進捗の測定と成果の発信において協働し、大会の持続可能性マネジメントを成功させる。
  3. 大会の準備、開催、閉会後のレガシー形成の全プロセスを通じて、自然エネルギーの最大限の活用・スマートな消費活動・持続可能な調達方針の採用・生物多様性の保全・環境教育を促進し、持続可能性の重要性に関する日本での普及啓発の機会としていく。
 日本は1964年の東京オリンピック大会を契機に高度経済成長を実現し、世界有数の経済大国となりました。一方、その成長の結果、地球に持続可能な範囲を超えた負荷をかけるようにもなりました。世界中の人々が日本人と同じ生活をすれば、地球が2.3個分必要となってしまうことが、WWF「生きている地球レポート2014」の調査結果で示されています。

 2020年の大会では、健やかな生活を営むことのできる地球環境を世界の人々と一緒に守ること、健全な地球を次世代へと継承して行く責任と具体的な施策を、率先して示していく必要があります。各国の利害を超えて世界規模で課題解決に取り組む必要性を共有することが、国際的なスポーツの祭典として、今後もオリンピック・パラリンピック大会を継続して行う基盤となります。

 2020年のオリンピック・パラリンピック大会が、持続可能な社会の実現に向けた世界の営為に大きな意義を持ち、日本の伝統と文化、豊かな自然の有する価値、世界に誇る科学技術力によって、人類の直面する困難な課題を解決する好機となることを願い、この声明を発表いたします。

全文 共同声明「東京はロンドンを越えられるか、より持続可能なオリンピックを目指して」 (0.2MB)


お問い合わせ

自然エネルギー財団  Tel: 03-6895-1020  E-mail:info@renewable-ei.org
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