自然エネルギー財団 設立5周年記念シンポジウム
登壇者プロフィール

  • トーマス・コーべリエル
    自然エネルギー財団理事長
    スウェーデン・チャルマース工科大学教授
    自然エネルギー財団の理事長として一年の四分の一を日本で過ごす。工学物理の理学修士号、物理資源理論の博士号を取得し、チャルマース工科大学で環境科学の講師、その後ルンド大学の産業環境経済国際研究所の教授(専門は国際的に持続可能なエネルギーシステム)を歴任。現在はチャルマース工科大学で産業エネルギー政策の教授として教鞭をふるう傍ら、杭州の浙江大学でバイオエネルギー技術の名誉客員専門官を兼任。
    産業界の経験もあり、バイオマス・エネルギーで燃料や技術を提供する企業や、自動車業界向け持続可能なエネルギーソリューション開発会社、風力発電所運営会社などの企業で、主導的な役割を果たしてきた。現在、ヴァッテンフォール社外取締役、スウェーデン財団法人産業開発基金「Industrifonden」の役員を務める。政治面では、スウェーデンおよび欧州の環境市民組織やエネルギー・環境関連法案を策定するスウェーデン政府委員会のメンバーとして活動する傍ら、中国の環境と開発に関する国際協力委員会(China Council for International Cooperation on Environment and Development)では低炭素産業化戦略対策委員会委員を兼任している。また、2008年から2011年までスウェーデンエネルギー庁長官を務めた。任期半ばで、自然エネルギー財団理事長就任のため退職。
  • エイモリー・B・ロビンス
    ロッキー・マウンテン研究所
    共同設立者・チーフサイエンティスト・名誉会長
    40年以上にわたり、米国エネルギー省をはじめとする世界65カ国以上の政府機関や大手企業のアドバイザーを務め、主に先進エネルギーや資源効率、戦略、安全保障、統合設計デザインについて助言している。30冊の著作、600の研究論文を発表しており、受賞した賞は、ブルー・プラネット賞、ザイード未来エネルギー賞、日産賞、ライトライブリフッド賞(「もう一つのノーベル賞)など多数。2009年にはタイム誌が選ぶ「世界で最も影響力のある100人」、フォーリン・ポリシー誌が選ぶ「世界の頭脳100人」に選ばれた。名著「新しい火の創造」(ダイヤモンド社)では、クリーン・エネルギーで経済成長させるための具体的ビジョンを提案し、企業が新たなエネルギー時代を築くための、収益性のある実際的な道筋を示している。
  • 孫 正義
    自然エネルギー財団設立者・会長
    ソフトバンクグループ代表
    1957年佐賀県鳥栖市生まれ。
    80年米国カリフォルニア大学バークレー校経済学部卒業後、81年株式会社日本ソフトバンク(現ソフトバンクグループ株式会社)設立とともに代表取締役社長に就任。94年に株式を店頭公開。96年米国Yahoo! Inc.との合弁でヤフー株式会社を設立し、代表取締役社長を経て、同社の取締役会長に就任。2001年に、ヤフー株式会社と共同でADSL接続サービスのYahoo! BBの提供を開始。06年4月にはボーダフォン株式会社(現ソフトバンク株式会社)を買収。2013年7月には米国スプリント・ネクステル・コーポレーション(現スプリント・コーポレーション)を子会社化し、取締役会長に就任。現在、ソフトバンクグループ株式会社代表取締役社長、ソフトバンク株式会社代表取締役会長、スプリント・コーポレーション取締役会長、ヤフー株式会社の取締役、福岡ソフトバンクホークスのオーナーを務める。
    自然エネルギー分野では、11年に発生した東日本大震災を機に、自然エネルギー財団を設立し、会長を務める。
  • リュウ・ゼンヤ(劉 振亜)
    グローバル・エネルギー・インターコネクション発展協力機構(GEIDCO)会長
    中国電力企業聯合会(CEC)理事長
    中国国家電網公司 (SGCC)前会長
    1952年8月、中国山東省生まれ。工学修士、教授級エンジニア、IEEE シニア・メンバー。現職はグローバル・エネルギー・インターコネクション発展協力機構(GEIDCO)の会長、中国電力企業聯合会(CEC)理事長、CICRE中国委員会委員長。電気事業分野で40年以上にわたる経験をもち、中国国家電網公司(SGCC)の会長および社長を務めた。彼の12年にわたるリーダーシップの下で、中国国家電網公司は世界最大の公益企業へと成長し、世界企業番付「フォーチュン・グローバル500」のランキングでは連続5年で第7位をキープ、2016年には第2位となる歴史的快挙を遂げた。

    エネルギー・電力分野において国際的影響力があり、著名な国際エキスパートで、中国における超高圧(UHV)送電の先駆者、スマートグリッドの実践者、世界的な送電ネット―ワーク(GEI)の概念の創始者である。リュウ氏の先導で、超高圧(UHV)送電の研究開発およびプロジェクトへの応用が強力に推進され、中国はUHV送電網の新時代を迎えている。エネルギーの安全保障、環境汚染および気候変動などの問題を受け、クリーンエネルギーへの代替や電力の代替を段階的に導入しながら世界的な送電ネット―ワーク(GEI)を構築することを提言し、その推進と実現に努めた。彼の尽力は広く注目され、中国国内外から多くの反響を集めている。

    著書に、Electric Power and Energy in China(『中国における電力およびエネルギー』)(中国語版、英語版)、Ultra-high Voltage AC&DC Grid(『超高圧AC&DC送電網』)(中国語版、英語版、ロシア語版)、Global Energy Interconnection(『世界的な送電ネット―ワーク』)(中国語版、英語版、ロシア語版)など。
  • チョ・ファンイク
    韓国電力公社 社長
    1973年国立ソウル大学卒、1981年ニューヨーク大学にてMBA(経営学修士)を取得、2007年漢陽大学で経営学の博士号を所得。数々の公職を歴任し、2004年より2006年まで韓国産業通商資源部次官。2007年より2008年まで韓国輸出保険公社社長、2008年より2011年まで大韓貿易投資振興公社社長を務め、2012年に韓国電力公社(KEPCO)社長兼CEOに就任。2014年に銀塔産業勲章、2006年に 黄條勤政勲章を、韓国政府より受章。
  • マイケル・リーブレック
    ブルームバーグ・ニュー・エナジー・ファイナンス 創設者・諮問委員会議長
    2004年にニュー・エナジー・ファイナンスを創設。2009年にブルームバーグ社が権利を取得するまで議長及び最高経営責任者を務めた。 新聞、テレビ、ラジオなど多様なメディアで、エネルギー、開発、経済の分野におけるコメンテーターとして活躍している。国連事務総長によるイニシアティブ、「万人のための持続可能なエネルギー」の諮問委員、インペリアル・カレッジ・ロンドンの客員教授、ロンドン交通局の 役員、大腸疾患に関する医療研究支援団体の議長を務める。 過去には、クリントン・グローバル・イニシアティブ国際会議のエネルギー・気候変動作業部会の諮問委員、ザイード未来エネルギー賞の選考委員、世界経済フォーラムにおけるグローバル・アジェンダ・カウンシルの新たなエネルギー枠組のメンバーなどを務めた。
  • オレグ・ブダルギン
    OJSC Rosseti 社長
    1960年11月16日生まれ。
    ノリリスク産業大学、産業建設・土木専攻を優秀な成績で卒業。
    1984年、鉱山坑道掘進施工管理士としてノリリスク鉱石採掘・製錬コンビナートに就職。のちに建設組立協会ノリリスクストロイの製造部副部長に任命され、1995年には株式会社ノリリスク鉱石採掘・製錬コンビナートの副社長に就任。
    2000年よりノリリスクの市長、2003年からはタイミル自治管区 (タイミル・ドルガン=ネネツ管区)の知事を務める。
    2009年より公開株式会社 連邦統一エネルギー供給システム配電会社の取締役会長。
    2013年6月、公開株式会社 ロスセチ(OAO «Rosseti»)の社長に就任。
    ロシア連邦大統領府下の燃料・エネルギー・環境安全部門戦略開発委員会のメンバー。世界エネルギー会議(WEC)の副議長兼上級相談役であり、地域発展を担当する。政府および業界から表彰を受けている。
  • 末吉 竹二郎
    自然エネルギー財団副理事長
    国連環境計画・金融イニシアティブ特別顧問
    長年の金融界での経験をバックに「金融と地球環境問題」をテーマに、金融のあり方やCSR経営などについて、講演、講義、著書などで啓もうに努める。国連環境計画・金融イ二シアテイブの特別顧問の他、各種審議会の委員や地方自治体のアドヴァザー、企業の社外役員なども務める。CDPのトラスティー兼ジャパンチェアマン。一般社団法人グリーンファイナンス推進機構の代表理事。

    1967年に三菱銀行(現・三菱東京UFJ銀行)入行。取締役NY支店長などを経て、1998年、日興アセットマネジメント副社長に就任。2002年の退任を機に環境問題に本格的にかかわる。2008年~09年、福田・麻生両首相の下におかれた「地球温暖化に関する懇談会」の委員を務めた。

    主な著書に、「地球温暖化講義」(東洋経済)、「グリーン経済最前線」(共著、岩波新書)他。
  • ジェレミー・レゲット
    ソーラーセンチュリー創立者
    カーボン・トラッカー・イニシアティブ代表
    1997年、太陽光発電設備の設計、製造、設置、また大規模ソーラーファームへの設備の設置を行なうイギリス最大の太陽光発電企業ソーラーセンチュリーを創立。以来、同社会長を務める。2006年、同社の利益を基にアフリカに太陽光ランプをもたらすための社会事業団体ソーラーエイドを設立し、会長を務める。同団体のソーシャルベンチャーブランド「サニーマネー」は、ソーラーランタンの小売業者としてアフリカで最も高い売上高を持つ。また資本市場にカーボンアセットバブルが訪れることを警告する金融系シンクタンク、カーボントラッカー会長も務める。各種業界に対して、石油問題、気候問題が広く経済に与えるリスクに関して警告を行い、各種大手企業に対してこれら系統的リスクに対応するためのコンサルティングを行なっている。
  • 黒川 清
    医学博士
    政策研究大学院大学客員教授
    東京大学名誉教授
    1962年東京大学医学部卒業。69-84年在米、ペンシルバニア大学医学部、カリフォルニア大学ロサンゼルス校(UCLA)教授等を経て、1989年より東京大学医学部教授。1996年より東海大学医学部教授、学部長。 1997年より東京大学名誉教授。2003年より日本学術会議会長、その改組を担当。2006年より政策研究大学院大学教授、2011年より同大学アカデミックフェロー、2014年より現職。2011年には、国会による東京電力福島原子力発電所事故調査委員会の委員長に任ぜられ、日英両語で全審議状況を公開するなど、事故原因とその背景の解明に努め、国内外でインパクトを与え、国外で特に高い評価を受ける。その他、内閣特別顧問(2006年10月~08年10月)、内閣官房健康・医療戦略室健康・医療戦略参与(2013年より現在)などを歴任。受賞多数。
    <ホームページ:www.KiyoshiKurokawa.com
  • 田中 伸男
    笹川平和財団理事長
    国際エネルギー機関元事務局長
    1972年東京大学経済学部経済学科卒業、1973年通商産業省入省。1986年大臣官房秘書課長補佐。1987年資源エネルギー庁企画官。1989年経済協力開発機構科学技術工業局次長、同局長を経て、1995年産業政策局産業資金課長。1997年通商政策局総務課長。1998年外務省在アメリカ合衆国日本大使館公使。2000年経済産業研究所副所長。2002年通商政策局通商機構部長。2004年経済協力機構科学技術産業局長を経て、2007年9月より国際エネルギー機関(IEA)事務局長。現職は東京大学公共政策大学院 客員教授、笹川平和財団理事長。
  • ドルテ・フーケ
    ベッカー・ビュトナー・ヘルド(BBH) パートナー/弁護士
    欧州再生可能エネルギー連盟(EREF)ディレクター
    ドルテ・フーケ博士は、弁護士事務所ベッカー・ビュトナー・ヘルド(BBH)に2011年より所属し、ブリュッセルオフィスを統括している。エネルギー、環境および競争法分野で30年以上の実績をもち、国際的専門家として認知されている。ヨーロッパ各国の機関で信頼される専門パートナーでもあり、クライアントは政府当局、非営利組織、学術機関や民間企業など多岐にわたる。また、フーケ博士は欧州再生可能エネルギー連盟(EREF)ディレクターも務めており、国内およびヨーロッパ全体の再生可能エネルギー協会と常に連携を取っている。
  • デヴィッド・スズキ
    デヴィッド・スズキ財団 共同設立者
    生物学者
    カナダ・ブリティッシュコロンビア州生まれ。シカゴ大学から動物学の博士号を取得後、ブリティッシュコロンビア大学で教鞭を執る。1979年からカナダ放送協会(CBC)の人気テレビ番組「ネイチャー・オブ・シングス」シリーズを担当、世界約50ヵ国で放送される長寿番組となっている。1990年にNPO団体デヴィッド・スズキ財団を設立。環境保全活動の世界的リーダーで、人と自然が共生できる持続可能な未来のための活動を重ねる。カナダにおける自然エネルギー推進の方策も、国・州・個人レベルで提唱している。 2004年、カナダ放送協会が大々的に行った投票で「現存する最も偉大なカナダ人」に選ばれた。カナダで最高の栄誉であるカナダ勲章、もう一つのノーベル賞と言われるライト・ライブリフッド賞、国際連合教育科学文化機関のカリンガ科学賞、稲盛倫理賞、その他数多くの賞を世界中から受賞。邦訳出版されている著書に『地球家族―未来への選択』(日本放送出版協会)、『生命の聖なるバランス― 地球と人間の新しい絆のために』(日本教文社)、『子どもと楽しむエコ遊び』(家の光協会)などがある。3.11後まもなく日本の震災と自然エネルギーについて取材した番組が、NHK「Tomorrow Beyond 3.11」で紹介された。
  • マーク・B・グリック
    ハワイ州産業経済開発観光局
    エネルギー局 局長
    国際的にも高い評価を受けているハワイ州の大規模なクリーンエネルギー転換と改革を実施したエネルギー政策責任者。公共部門、民間部門の双方で、エネルギー、資源と資産管理、輸送戦略、環境政策、経済開発などの分野における様々な業績がある。
    • 州政府レベルで全米初となる自然エネルギー100%目標の決定に貢献、2020年の自然エネルギー中間目標を30%に引き上げた。2015 年の自然エネルギー目標、エネルギー効率化目標の達成にも寄与。
    • ハワイ州の一人あたりの省エネ実績を、5年連続全米上位に導いた。
    • ハワイにクリーンエネルギーの投資を呼び込むため、ハワイ・グリーン・インフラ公社を設立。GEMS 低金利債券及びオンビルエネルギー投資プログラムを導入し、1.5 億米ドルの初期債権を発行。
    • VERGE Hawaii アジア・パシフィッククリーンエネルギーサミットを創設。
    https://www.greenbiz.com/events/verge/honolulu/2016
  • 飯泉 嘉門
    徳島県知事
    自然エネルギー協議会会長
    1984年3月東京大学法学部卒業、同年4月に自治省に入省。1993年山梨県、1995年埼玉県で財政課長を務め、1998年郵政省通信政策局地域情報化プロジェクト推進室長、2000年総務省自治税務局企画課税務企画官等を歴任。2001年より徳島県で商工労働部長・県民 環境部長を務める。2003年5月に徳島県知事に就任し、現在4期目。2013年から自然エネルギー協議会会長を務める。

    主な肩書
    • 全国知事会地方創生対策本部 副本部長
    • 全国知事会情報化推進プロジェクトチーム リーダー
    • 日本創生のための将来世代応援知事同盟 構成員
  • 門川 大作
    京都市長
    指定都市自然エネルギー協議会会長
    1974年に立命館大学二部法学部卒業後、京都市教育委員会教育長などを経て、2008年より京都市長、現在3期目。2015年より内閣「教育再生実行会議」分科会有識者、文部科学省中央教育審議会臨時委員、教育再生実行アドバイザーなど、国の審議会の役職を務めるほか、日本ボーイスカウト京都第7団団委員(1993年~)、世界歴史都市連盟会長(2008年~)、京都商工会議所顧問(2008年~)、京都ユネスコ協会顧問(2008年~)、指定都市市長会副会長(2009年~)、国立大学法人京都大学経営協議会委員(2010年~)、世界文化遺産地域連携会議会長(2011年~)、指定都市自然エネルギー協議会会長(2011年~)、京都ボーイスカウト振興会理事長(2016年~)など、多岐に渡る役職を務める。気候変動に関する世界市長・首長協議会メンバー。
  • 高橋 洋
    都留文科大学教授
    自然エネルギー財団特任研究員
    1993年東京大学法学部卒。同年ソニー株式会社入社。1999年タフツ大学フレッチャー大学院修了(法律外交修士)。2000年内閣官房IT担当室主幹。2007年 東京大学大学院工学系研究科博士課程修了(学術博士)。同年東京大学先端科学技術研究センター特任助教を経て、2009年より富士通総研主任研究員、2015年4月より都留文科大学社会学科教授(現職)。専門は公共政策論・電力システム改革、行政学・地方自治論。経済産業省・総合資源エネルギー調査会委員、大阪府市特別参与、内閣府参与、農林水産省・今後の農山漁村における再生可能エネルギー導入のあり方に関する検討会委員などを歴任。

    著書に『電力自由化―発送電分離から始まる日本の再生』(日本経済新聞出版社、2011年)、『イノベーションと政治学‐情報通信革命<日本の遅れ>の政治過程』(勁草書房、2009年)など。